幼児期から本物にふれる重要性とは?美術作品を楽しく鑑賞できるキャラクター絵本5選

幼児期から本物にふれる重要性とは?美術作品を楽しく鑑賞できるキャラクター絵本5選

ファンタジー絵本もいいけれど、ときには、美術作品をテーマにした絵本を選んでみてはいかがでしょうか。

有名な海外の作品や、日本が誇る葛飾北斎の浮世絵など、幼少期から“本物”にふれることはとても大事で、自尊感情を育てることにつながります。

ここでは、美術作品を楽しめるキャラクター絵本を紹介します。

小さい頃からアートにふれる重要性とは?

この記事を書くにあたり、筆者が子どもの頃読んだ絵本「うつくしい絵」の名画の数々が印象深かったことを思い出しました。

他の絵本とは一線を隔して何かが違うことを感じたものです。

小さい頃からアートにふれる重要性として、東京都美術館学芸員の稲庭彩和子さんはこんな風に語っています。

何かアート作品を見た時に、ビックリしたり、違和感があったり、いいなぁと思ったり、言葉にはできない感情が起こるわけですが、その気持ちを受け止めて耳を傾けてくれる誰かがそばにいると、その気持ちに蓋をしないで表現する機会が生まれ、自分は一体何が好きなのか言葉にしてみて初めて気がつくことになります。自分の感じ方を誰かと共有することは、その子にとって自信となり、また自分を肯定することにつながるんです。

出典:働く私も あそぶこどもも もっと笑顔に「WorMo’」公式サイトより

子どもが小さければ「こういうのは分からないのでは?」と思ってしまいがちです。

でも、大人は往々にして固定観念にとらわれていることが多いですし、大人自身が苦手意識を持っている場合もありますよね。

意外にも、子どものそれを見る表情は真剣で、関心を示すものです。

柔軟で素直な感性を持っている幼少期から本物の芸術にふれれば、子どもの心にはさまざまな感情が湧き起こります。

親子の会話がはずむきっかけにもなるでしょう。

さまざまな芸術にバランスよくふれさせることは、子どもの成長を育み、未来の可能性を広げることにつながります。

一見とっつきにくい美術作品も、キャラクターがナビゲーターとして登場すれば親しみやすいでしょう。

中には、しかけがある絵本もあります。

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絵本「ミッフィーとフェルメールさん」こどもと絵で話そう1

構成: 菊地敦己
著者:国井美果
出版社:美術出版社
出版年:2012年
おすすめ年齢:2歳児~

17世紀のオランダの画家、ヨハネス・フェルメールと、同じくオランダ生まれのディック・ブルーナの夢の共演。

子どもの手に収まるくらいのコンパクトな絵本ですが、数々のフェルメール作品が登場する、見応えのある絵本です。

ミッフィーとお父さんが名画のナビゲーター。

見たことのある名画が登場すると、息をのんで感動する子も。

プレゼントにもおすすめです。

17 世紀のオランダの画家・フェルメールが何を考え、どんなふうに描いていたのかを想像しながら絵を観ていきます。同じくオランダで生まれたミッフィーとの対比によって、こどもも大人も、名画の魅力に気づくことができる、新たな発見がつまった一冊です。
出版社 美術出版社公式HPより引用

絵本「ミッフィーとマティスさん」こどもと絵で話そう2

構成: 菊地敦己
著者:国井美果
出版社:美術出版社
出版年:2013年
おすすめ年齢:2歳児~

「こどもと絵で話そう」シリーズの第2弾は「ミッフィーとマティスさん」。

フランスの画家、アンリ・マティスの切り絵を、さっぱりした文体で楽しめる絵本です。

大胆な色づかいが個性的で、近代美術を切り開いたともいわれるマティス。

ミッフィーの作者であるディック・ブルーナが切り絵で絵本をつくるきっかけとなったのは、ほかでもないマティスなのだとか。

ミッフィーとマティスの切り絵が並んでも違和感がないのは、そういう理由からでしょう。

マティスの絵を見て、子ども達は言いたい放題ですが、こういった個性派に関心を示すことは少なくありません。

難しく考えずに、親子でコミュニケーションを楽しみましょう。

マティスは、ミッフィーの作者、ディック・ブルーナが切り絵で絵本をつくるきっかけとなったフランスの画家です。ミッフィーの絵とマティスの切り絵の世界をつなぎ、こどもの視点で絵を観るという、 新しいアートとの出会いを提案しています。
出版社 美術出版社公式HPより引用

絵本「ミッフィーとほくさいさん」こどもと絵で話そう3

著者:国井美果
出版社:美術出版社
出版年:2016年
おすすめ年齢:2歳児~

日本を代表する画家「葛飾北斎」の作品をテーマにした絵本です。

北斎の浮世絵は、19世紀から20世紀のヨーロッパ美術に大きな影響を与え、フランスのモネやオランダのゴッホといった画家たちも、その大胆な構図から多くを学んだとされています。

“ミッフィーと北斎”という異色の組み合わせですが、なぜかその趣はしっくりきます。

「百物語 お岩さん」には、おばけ好きの子ども達が喜ぶでしょう。

おばけひとつとっても、圧倒的なパワーがあります。

北斎の生きざまと絵画の奥深さに、日本の誇りを感じずにはいられない絵本です。

江戸のスター絵師で、世界にその名を知られる、葛飾北斎が登場。誰もが見たことがある富士を描いたあの名画をはじめ、北斎の新たな魅力と楽しさに、こどもも大人も出会える一冊です。
出版社 美術出版社公式HPより引用

▼ミッフィーの名画シリーズ3冊まとめてほしい場合はこちら▼

まっさらな目にうつる名画は、きっと「なぜ?」「なに?」でいっぱい。奇想天外でユニークな視点に満ちていることでしょう。そこには意外な気づきも待っています。
出典:美術出版社 絵本「こどもと絵で話そう」シリーズ絵本 前書きより

ブルーナの絵本「うさこちゃん びじゅつかんへいく」

作者:ディツク・ブルーナ
訳:まつおかきょうこ
出版社:福音館書店
出版年:2008年
おすすめ年齢:3歳児~

うさこちゃんシリーズの中でも、人気の絵本が「うさこちゃん びじゅつかんへいく」です。

実際の名画は登場しません。

しかし、展示された美術作品には、アーティスト・ブルーナのこだわりが詰まっています。

絵画以外にも、彫刻や現代美術など、さまざまな作品が登場。

美術館だけでなく博物館や展覧会など、何かを静かに鑑賞するのを学ぶのにおすすめの絵本です。

美術作品を楽しむうさこちゃんの気持ちの流れが、子どもの心をよく捉えています。

うさこちゃんが初めて美術館へ行くお話です。ほんものそっくりのりんごの絵を見たり、うさこちゃんにそっくりだけど、青いうさぎの彫刻を見たりして、うさこちゃんは大満足で帰りました。 具象、抽象、立体、彫刻など、美術の主なジャンルをとりあげて紹介する形になっており、小さな子の美術館入門にはぴったりの一冊です。
出版社 福音館書店公式HPより引用

ペネロペしかけ絵本「ペネロペ ルーヴルびじゅつかんにいく」

著者:アン・グットマン
画家:ゲオルグ・ハレンスレーベン
訳:ひがしかずこ
出版社:岩崎書店
出版年:2009年
おすすめ年齢:2歳児~

ルーヴル美術館の名画とペネロペがコラボした、しかけ絵本です。

作品はリアルですが、各見開きページにペネロペのしかけが施されています。

29×29センチの大きな絵本で、美術作品の見ごたえはたっぷり。

表紙のインパクトもさることながら、中身の満足度は高く、プレゼントにもおすすめです。

しかけが少し繊細なため、小さい子が絵本を開くときは必ず大人が付き添ってあげましょう。

ペネロペはパリのルーヴル美術館へおじいちゃんとでかけました。モナ・リザ、スフィンクス、ミイラ、ミロのヴィーナス…たくさんの絵や像があります。ペネロペは…?
出版社 岩崎書店公式HPより引用

名画絵本まとめ

  • 幼い頃から芸術作品にふれることは、子どもの成長や自尊心を育む
  • キャラクターが登場すれば、親しみやすい印象になる
  • 絵を見ながら、親子の会話やコミュニケーションを気軽に楽しむのがおすすめ

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