食べ物絵本は、さまざまな内容のものが数多く出版されています。
選び方に迷ってしまったら、平山和子さんの食べ物絵本がおすすめです。
果物や野菜などが緻密に描かれた絵本は、画集ともいえる美しさ。
さまざまな自治体で紹介されている、優良図書でもあります。
ここでは、平山和子さんの食べ物絵本について紹介します。
絵本作家・平山和子さんとは?
平山和子さんは、1934年に東京で生まれ、東京芸術大学美術学部図案科を卒業されました。
代表的な絵本に「くだもの」「やさい」「いちご」「たんぽぽ」などがあります。
ご主人は、同じく絵本作家で画家の、平山英三さん。
ご夫婦で雪深い黒姫山のふもとに移り住み、20年近くになるのだとか。
秋の林で見かけた美しい落ち葉との出会いがきっかけで、それからはひたすら落ち葉を描き続けているそうです。
では、子ども向けの食べ物絵本にはどんなものがあるのでしょうか。
幼児絵本「くだもの」
作者:平山和子
出版社:福音館書店
出版年:1981年
おすすめ年齢:1歳児~
平山和子さんの代表的な絵本のひとつが「くだもの」です。
スイカやブドウ、リンゴなど、さまざまな果物が「さあ どうぞ。」という繰り返しのフレーズで登場します。
光の加減まで緻密に表現された、美味しそうな果物たち。
食べ物絵本のファーストブックとして、おすすめの絵本です。
すいか、もも、ぶどう、なし、りんごなど、日常子どもたちが食べるくだものを、まるで実物かと思わせるほど鮮やかに描いた、いわば果物の画集。
出版社 福音館書店公式HPより引用
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幼児絵本「やさい」
日本図書館協会選定図書
作者:平山和子
出版社:福音館書店
出版年:1982年
おすすめ年齢:1歳児~
大根やキャベツ、トマトなどの身近な野菜が、見開きいっぱいに広がります。
単に野菜が並ぶだけでなく、畑で成長していく様子が描かれています。
保育園や幼稚園などで、農業体験をすることもあるでしょう。
食卓に並ぶ野菜がどうやって育つのか、実体験とあわせて経験できたら、なおよいですね。
トマト、だいこん、キャベツ……毎日私たちの食卓にのせられる野菜の美しさと畑で成長した様子が、心をこめてていねいに描かれています。
出版社 福音館書店公式HPより引用
幼児絵本「いちご」
全国学校図書館協議会選定図書
作者:平山和子
出版社:福音館書店
出版年:1989年
おすすめ年齢:1歳児~
いちごが、冬の間どんな風に過ごして、どうやって成長していくのかを描いた絵本です。
いちごという1つのテーマから、植物に関する知識が深まります。
まだ青いいちごを指さしては「これはまだだよね?」と確認してくる子もいるかもしれませんね。
「いただきます」をするまでのいちごのストーリーを知ることで、知識だけでなく、食べ物への感謝の気持ちも生まれるでしょう。
畑で雪の下にうずもれながら寒い冬をこす、いちご。いちごが成長し甘くなるまでの待ち遠しい気持ちがいちごの絵から伝わってくるようです。甘くなったいちごは、大事においしく「いただきます」。
出版社 福音館書店公式HPより引用
幼児絵本「おにぎり」
全国学校図書館協議会選定図書
著者:平山英三
画家:平山和子
出版社:福音館書店
出版年:1992年
おすすめ年齢:1歳児~
おにぎりが作られていく過程が、丁寧に描かれています。
ラップを使うのではなく、手の平に塩や水をつけて作っているところがポイント。
思わず手が伸びてしまいそうになるほど、臨場感たっぷりです。
作ってくれる人への感謝の気持ちが育まれるでしょう。
ごはんをたいて、手の平に水をつけて、塩をつけて、あつあつごはんをぎゅっ、ぎゅっ。ご飯の湯気、すっぱそうな梅干し、そしてにぎられたおにぎりの海苔の質感……見るほどに食べたくなって思わず手がのびる、おいしそうなおにぎりの絵本です。
出版社 福音館書店公式HPより引用
平山和子さん食べ物絵本まとめ
- 世代を越えて親しまれているロングセラー絵本
- 光の加減まで丁寧に描かれた美しい食べ物絵本
- 食べ物が美味しそうなので、子どもの食欲が湧く
- 育ち方など、食べ物の知識が身につく
- 食べ物への感謝や作ってくれる人への感謝の気持ちが育まれる