2019年1月号【こどものとも・かがくのとも】福音館の月刊絵本バックナンバー

2019年1月号【こどものとも・かがくのとも】福音館の月刊絵本バックナンバー

2019年1月号の「こどものとも」「かがくのとも」シリーズは、1年のスタートにふさわしい絵本がラインナップされています。

年齢順にレビューしていきます!

こどものともシリーズ

こどものとも0.1.2.「こいぬのくろちゃん」

こどものとも012「こいぬのくろちゃん」


作者:きもと ももこ
出版社:福音館書店
出版年月:2019年1月
シリーズ : こどものとも0.1.2.
おすすめ年齢:0歳児~

2019年最初のこどものとも0.1.2.シリーズは、「うずらちゃんのかくれんぼ」シリーズで知られているきもとももこさんの最新絵本です。

くろちゃんのお腹が空いた気持ち、遊びたい気持ちは、まさに絵本を読んでいる子どもそのものと重なります。

お母さんと一緒に眠るくろちゃんの幸せそうな表情といったら、人間も犬も、子どもの気持ちは共通なんだなあと思わされます。

子どもはくろちゃんに自分を重ね、お母さんの膝の上で安心して物語を楽しめるでしょう。

「おなかが すいたよ きゅう きゅう きゅう」とないていた子犬のくろちゃん。ご飯を食べたらご機嫌になりました。今度は「あそんで ほしいよ きゅう きゅう きゅう」となき始め……。くろちゃんの要求がすべてかなえられ、満足してお母さんと一緒に眠るまでを描きます。
出版社 福音館書店公式HPより引用

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こどものとも年少版「すきとおりすけのすけ」

こどものとも年少版「すきとおりとおりのすけ」

作者:大槻 あかね
出版社:福音館書店
出版年月:2019年01月
シリーズ :こどものとも年少版
おすすめ年齢:2歳児~

さっぱりした水色をベースに、背景もあまり描かれていない、とってもシンプルな“透明人間”のお話。

しかし「透明人間」という4文字だけで表現してしまうには、あまりにも不思議な世界観があります。

「なんで見えないの??」と一生懸命聞く息子サトケン。

なぜ見えないかの答えを探るよりも、不思議ワールドを共有するのを親子で楽しみたいものですね。

姿形が見えない、すきとおりすけのすけ。鳥のフンが落ちて頭のてっぺんが見え、スパゲッティのソースがはねて、胸のあたりがわかります。車の泥がはねて体の輪郭が現れ、段々にすけのすけの姿が見えてきました……。すけのすけと、初めて出会う人との交流を温かく凝縮して描きます。
出版社 福音館書店公式HPより引用

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針金でできた小さい人が、さまざまなものを使って遊んでいく写真絵本です。

文字がほとんどないので、絵本の読み聞かせにはすぐに飽きてしまうといった場合にもおすすめ♪

こどものとも年中向き「へそもち」

【こどものともシリーズ】2019年1月号のレビュー


作者:渡辺 茂男
画家:赤羽 末吉
出版社:福音館書店
出版年月:2019年1月
おすすめ年齢:4歳児~

1966年8月号に「こどものとも」として初出版された、歴史のある作品。

見開きが縦に開くという珍しいタイプの絵本で、この縦開きこそが、物語の魅力を最大限に引き出しているといえます。

3歳になったばかりの息子サトケンは「むずかしいから大きくなってから」なんて言っていましたが、年齢に見合えば最高に面白い作品でしょう。

かみなりは、家や高い木に飛び降りては人間を困らせていました。家々を荒らし回り、人間や動物からおへそを取って行ってしまうのです。そんなある日、かみなりはお寺の上に。和尚さんは五重塔のてっぺんに槍を立て、飛び降りてきたかみなりを引っかけて捕まえました。天地を結ぶ物語を、縦長開きでダイナミックに描きます。
出版社 福音館書店公式HPより引用

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こどものとも「せんにんみかん」伊豆の昔話

こどものとも「せんにんみかん」伊豆の昔話


再話・画家:福知 伸夫
出版社:福音館書店
出版年月:2019年01月
シリーズ:こどものとも
おすすめ年齢:5歳児~

みかんの中に見つけてしまった、みかんの中の“ヒミツ”。

客観的な視線で物語を読み進めるというよりは、まるで読者が実際にみかんの中をのぞいているような感覚になれる作品です。

子どもがとても好きそうな世界観ですし、読み聞かせする大人も昔話らしい素朴な絵柄に心が安らぐでしょう。

あたたかい雰囲気があり、なんだかホッとする絵本です。

あるみかんの木に一つだけ、とても大きな実がなった。ひと抱えもあるような巨大な実だ。さらに不思議なことに、中から話し声や「ぱちん」という物音がする。皮に穴をあけてのぞいてみると、なんと中には二人の老人がいて、のんきに碁を打っていた……。伊豆地方に伝わる、みかんの産地ならではの昔話を、静岡県在住の画家が、美しく力強い版画で絵本化しました。
出版社 福音館書店公式HPより引用

こどものともセレクション「かさじぞう」

▲リンク画像はハードカバー絵本です。

再話:瀬田 貞二
画家:赤羽 末吉
出版社:福音館書店
出版年月:2019年01月
シリーズ:こどものともセレクション
おすすめ年齢:4歳児~

“こどものともセレクション”からは「かさじぞう」が登場。

「かさじぞう」は、さまざまな出版社から画風それぞれに多くの絵本が出版されていますが、これほど味わい深いかさじぞうの世界観はなかなかありません。

扇形の枠の中で繰り広げられる見開きの表現も見事で、ページをめくるのが楽しくなるような構図となっています。

1966年に初めて出版されて以来、世代を越えて親しまれ続けているこの絵本は、季節感があり、1月の読み聞かせにおすすめです。

編み笠を作って暮らしているじいさんは、正月の餅を買うために、笠を五つ持って町に売りに出かけましたが、さっぱり売れません。そのうちに日が暮れて雪も降ってきたので、しかたなく戻ってくる途中、野原に立っているお地蔵さまに雪が積もっているのを見て、持っていた笠を全部かぶせてあげました。翌朝、どこからか橇引きの声が……。
出版社 福音館書店公式HPより引用

かがくのともシリーズ

ちいさなかがくのとも「たいよう でてきたぞ」

ちいさなかがくのとも「たいようでてきたぞ」レビュー


文:大橋 政人
絵:松成 真理子
出版社:福音館書店
出版年:2019年1月
おすすめ年齢:3歳児~

太陽は、子どもにとって不思議な存在のようです。

ぼくとお父さんの2人の朝の旅からわかってくるのは、太陽は朝になると出てきて、そして景色をさまざまな色に塗り替えること。

ここでいう太陽の科学は、太陽そのものというよりは、太陽があることで今見えている世界がどうなっていくかの変化です。

山の向こうの空や雲、そして太陽の光の中からあらわれたのは誰でしょう。

けさ、ぼくは太陽よりも早起きしたよ。外はまっくらで、とっても寒い。太陽はどこから出てくるんだろう? お父さん、太陽が出てくるところをいっしょに見に行こう! 家を出て、田んぼの広がっているほうに行ってみると、あれっ、山のむこうの空が赤い! 空に浮ぶ雲は黄色く光っている。太陽はあっちから出てくるのかな?
出版社 福音館書店公式HPより引用

かがくのとも「おばあちゃんのくろまめ」

かがくのとも「おばあちゃんのくろまめ」レビュー


作者:鎌田 暢子
出版社:福音館書店
出版年:2019年1月
おすすめ年齢:5・6歳児~

お正月のお節料理に、黒豆は欠かせない1品ですよね。

そんな「黒豆」にスポットをあて、黒豆が苗から収穫にいたるまでを描いた、科学絵本です。

科学絵本としてジャンル分けされてはいますが、おばあちゃんが心を込めて黒豆を育てて、できた黒豆を送ってくれるというあたたかい物語となっているのが良い作品です。

何気なく食卓で食べているものにも、命があり、ストーリーがあるのだと気づかせてくれるでしょう。

おばあちゃんが畑で黒豆を育てます。苗を育てて、植え替えて、時には天候の悪化に苦労しながら、いよいよ収穫。さて、その出来映えは?おせち料理でおなじみの黒豆が、種まきされてから収穫され食卓に上るまでを描きます。栽培が容易で食べて美味しい黒豆を介して、おばあちゃんと、離れて住む孫たちの心がしっかり結びつきます。
出版社 福音館書店公式HPより引用

こどものとも・かがくのともシリーズ2019年1月号まとめ

こどものとも・かがくのともシリーズ2019年1月号は、1年のはじまりにふさわしいラインナップでした。

福音館書店の月刊絵本は全国の書店をはじめ、保育園や幼稚園でも申し込むことができます。

年齢に見合ったシリーズを選んで、月刊絵本ライフを楽しみましょう。

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