「そろそろ数を数えられるようになったらいいな」
「図形感覚を養うにはどうしたらいいかな」
そんな風に考える親御さんは少なくないでしょう。
幼児教室などに通わなくても、家庭の中で無理なく取り入れることができる知育が「絵本」です。
数字や図形、時計に色といった概念を学べる絵本があることをご存知でしょうか。
ストーリー性があるから記憶に残りやすいのが、絵本の大きなメリットといえます。
ここでは、ユニークな世界観を作るこすぎさなえさんと現代的でオシャレなイラストを手がけるたちもとみちこさんの絵本を紹介します。
幼児期にやっておくべき知育って?
就学前までにやっておきたいこととして、国語力の土台になることばや文字をはじめ、算数力の土台となる数字感覚、空間認知能力として図形や立体的なものがあります。
こういった多くの知育は、絵本でも十分取り入れることができます。
まずは、子どもが数えたり、考えたりすることを好きになってもらうことが大切。
そういう意味で、ストーリー性のある絵本は知育にもおすすめです。
PHPにこにこえほん「しろおうさまとくろおうさま」
著者:こすぎさなえ
画家:たちもとみちこ
出版社:PHP研究所
出版年:2014年
判型:A4判変型上製
おすすめ年齢:4歳児〜
王様が2人並んだ絵柄が印象的な、モノトーンのシンプルな表紙。
色がたくさんあるって素敵なんだということを理屈抜きに気づかせてくれます。
キーパーソンは、7人のカラフルな小人たち。
モノトーンだけだった世界が、だんだん色づいていきます。
色の美しさが際立ち、色彩感覚が育まれるような絵本です。
しろおうさまは、黒いものが大嫌い。くろおうさまは、白いものが大嫌い。2つのお城の間には、灰色の森が広がっていました。そこへ…。静かな灰色の世界が、鮮やかでカラフルな世界へと変化する様子が美しい絵本。子どもの色彩感覚を刺激します。
出版社 PHP研究所公式HPより引用
PHPにこにこえほん「5のすきなおひめさま」
著者:こすぎさなえ
画家:たちもとみちこ
出版社:PHP研究所
出版年:2011年
判型:A4判変型上製
おすすめ年齢:4歳児〜
可愛らしい表紙が印象的なこの絵本は、実は、数字の絵本です。
1から10までの数を数えるのが楽しくなりそうな物語になっています。
割り算の概念が登場するのも見どころ。
「平等」「分け合う」というのは、子ども達の関心のひとつでもあるでしょう。
算数を好きになるには、こういう楽しい経験の積み重ねが大切ともいえます。
気に入った贈り物をしてくれたおうじさまと結婚すると宣言した、5のすきなおひめさま。おひめさまの心をつかんだのはどのおうじさま?1から10までの数を数えていく楽しさを味わえる「数の絵本」です。
出版社 PHP研究所公式HPより引用
PHPにこにこえほん「とけいのおうさま」
著者:こすぎさなえ
画家:たちもとみちこ
出版社:PHP研究所
出版年:2015年
判型:A4判変型上製
おすすめ年齢:4歳児〜
時間について楽しく学べる、時計の絵本です。
時計の絵本というととっつきにくいイメージがありますが、この絵本はのんびり屋の王様が主人公で、親しみやすさがあります。
「時間を守ることの大切さ」「時間に縛られすぎるのは味気ないこと」の両方を考えるきっかけになるでしょう。
PHPにこにこえほん「〇△□のくにのおうさま」
著者:こすぎさなえ
画家:たちもとみちこ
出版社:PHP研究所
出版年:2017年
判型:A4判変型上製
おすすめ年齢:4歳児〜
まる・さんかく・しかくの形の概念を、楽しく身につけられる絵本です。
色鮮やかな表紙が目を惹きますが、各見開きもカラフルで見やすくなっています。
この穴にあてはまるのは?とパズル形式のクイズもありますよ。
4歳児頃から、長く楽しめる絵本です。
〇△□のくにのお城は、全部まるとさんかくとしかくでできています。ある日、おうさまがおひめさまをむかえることになり……!?お話を楽しみながら、形の概念が身につく絵本。家来たちが悩んでいる図形問題に、一緒に挑戦してみよう!
出版社 PHP研究所公式HPより引用
図形感覚を育むパズル絵本もおすすめ▼
こすぎさなえさん×たちもとみちこさん絵本まとめ
- 王さまやお姫さまが主人公の、色彩豊かな王宮のファンタジー
- 色や数字の概念を楽しみながら身につけられる絵本
- 独自の画法が新しい感覚で、おしゃれな雰囲気がある
- 4歳児頃から、自分で読める年齢(小学低学年頃)まで長く楽しめる絵本
ぜひ、新作に期待したいですね。