子どもにとって、先生とはどんな存在でしょう。
学校だと、教壇に立って何かを教えてくれる人というイメージが強いですが、保育園や幼稚園であれば、お母さんに近い感覚ですよね。
ここでは、絵本で出会えるステキな先生「ばななせんせい」のシリーズ絵本を紹介します。
絵本「ばななせんせい」
著者: 得田 之久
画家: やました こうへい
出版社:童心社
出版年:2013年
おすすめ年齢:3歳児~
大きく太くて、甘くておいしいバナナ。おまけに栄養価も高くて、安い値段で買えるものハッピーなのがバナナ。
子どもが離乳食の頃から食卓でもっとも親しむ果物もまた、バナナでしょう。
みんなの人気者「ばななせんせい」と子ども達の園での日常をユニークに描いたストーリーの第1弾は、園生活ならではのワクワクとドキドキでいっぱいのストーリーです。
はっきりとニコニコしたおおらかな表情のばななせんせいは、体を使ってシーソーをするなど、ものすごいバイタリティー。
子ども達は、野菜や果物として個性豊かに登場し、その表情や仕草も可愛らしい絵本です。
小さい子のクラスに新しくやってきたのは……ばななせんせい。ばななすべりだいや、ばななシーソー! 大きな子たちも、思わず、いっしょにあそびたくなる。こんな先生いたらいいね。
出版社 童心社公式HPより引用
絵本「ばななせんせいとおさんぽ」
著者: 得田 之久
画家: やました こうへい
出版社:童心社
出版年:2014年
おすすめ年齢:3歳児~
続いて出版された絵本が「ばななせんせいとおさんぽ」。
好奇心旺盛なナスの女の子とばななせんせいのやり取りがとても素敵な一冊で「こんな先生がいたらステキだなぁ」とますます温かい気持ちにさせる第2弾です。
いつでも温かく見守り、いざというときには救いの手を差し伸べるあたりに、ばななせんせいの懐の深さを感じます。
シリーズ通して共通しているのは、危ない予感は的中するものの、ばなな先生が頼もしく解決する物語の展開。
小さな子どもは、繰り返しやお決まりの展開が好きですよね。
ばなな先生シリーズには、小さな読み手への安心材料が詰まっているんです。
ばななせんせいとほしぐみの子どもたちは、朝のお散歩に出かけます。やんちゃなこなすちゃんは、ひとりするすると高い木をのぼっていきます。みんなの心配もよそに、どんどんのぼっていくこなすちゃんですが、気がつくとずいぶん高いところへ。「おりられないよー」と困ってしまいます。でも、だいじょうぶ。ばななせんせいがかばんからとりだしたのは……。
出版社 童心社公式HPより引用
絵本「ばななせんせいとさがしっこ」
著者: 得田 之久
画家: やました こうへい
出版社:童心社
出版年:2015年
おすすめ年齢:3歳児~
いつも1人遊びをしているグリーンピース4姉妹の1人すーちゃんを探すストーリー。
他のシリーズでもグリーンピースのすーちゃんはいつも別行動をしているのですが、第3弾はその子のお話です。
ばななせんせいの視線の先にはみんなが探しているすーちゃんがいるのですが、声をかけたり怒ったりせずに、そっと見守っているんですね。
シリーズの中でも、特にばななせんせいの懐の深さを感じられる作品で、子どもは安心して物語を楽しめるでしょう。
子どもとゲーム感覚ですーちゃん探しを楽しめるのもユニークで、親子で楽しめるおすすめの1冊です。
つちのこえんのほしぐみには、よつごのぐりんぴーすがいます。名前は、ぐる、りん、ぴー、すー。ひとりで遊ぶのが好きなすーちゃんが、今日もどこかへいなくなりました。みんなですーちゃんをさがしますが、どこをさがしても、すーちゃんはみつかりません。でも、あれ? 植木鉢から、いびきが聞こえてきて…。
出版社 童心社公式HPより引用
絵本「ばななせんせいとおえかき」
著者: 得田 之久
画家: やました こうへい
出版社:童心社
出版年:2015年
おすすめ年齢:3歳児~
2015年に出版されたばななせんせいの最新絵本は、お絵描きをする子ども達がエキサイト。
ばななせんせい寛大すぎ、とちょっと突っ込みたくもなります。
ばななせんせい自身が子どもの目線に合わせて楽しめる大人だということや、子ども達が客観的に自分たちのしていることを分かっているあたりが非常に面白い1冊です。
つちのこえんのほしぐみの子どもたち、おえかきの時間です。ぐるぐる、ぺたぺた、絵の具でおえかきしています。あれあれ、紙からはみ出して、床や壁にもおえかき。いつのまにか、子どもたちのからだにも……。絵の具のぬりあいっこがはじまりました。みんなの様子をしんぱいそうに見ているのは、こにんじんちゃん。「せんせいに おこられないかな。」みんなは水道で絵の具を落として、教室にもどってみると……。
出版社 童心社公式HPより引用
ばななせんせいシリーズ絵本まとめ
- ばななせんせいは、子ども達への愛が深い、理想の先生
- 主人公のばななせんせいをはじめ、子どもや他の先生も野菜や果物で描かれた個性豊かな登場人物
- グリーンピースのすーちゃんなど、4冊通してつながりがある内容でシリーズで読むと面白い
- 子どもが読むことで、園の先生にも感謝の気持ちが芽生えるような絵本
ばななせんせいシリーズの新作発表に期待したいですね。